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言われて初めて下腹部の鈍痛に気づいた。
「だから送ってやるって言ってるのに朝から騒ぐな」
「…………」
「獣でも見るような目だな」
「…………」
「俺は謝らないぞ。お前にも後悔させなければいいんだから」
「…………」
「今日から俺の女になればいい」
「えっ!?」
「恋人同士なら問題ないだろ?」
「嫌ですっ。お断りします」
「どうして?」
「どうしてもです。私も忘れますから緒方さんも忘れてください」
愛音は転がるようにベッドから降り服を持つと洗面所へ向かった。
緒方は愛音を送るために自分も身支度を整える。
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