目覚め

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「まぁいい。これから遊びに行こう」 「行きません」 「運転手は俺。行き先を決めるのは俺」 「………どこに行くんですか?」 「行きたいとこはあるか?」 「………家」 「夜には連れて帰ってやる」 「………このままじゃどこにも行けません」 愛音は披露宴に出席したままなのでドレスを着ていた。 「あぁ悪かった。一旦家まで送るよ。どこ?」 愛音は緒方と遊びに行く気などない。 家に帰ったら部屋に駆け込んで鍵をかけようと… 「ありがとうございました。全部忘れてください。では明日会社で…」 早口でまくし立て飛び出した愛音。
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