第1話《野球》

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小学校の時は野球をやっていた。 俺のポジションはサード。 一番印象に残ってるのは監督。 名前は確か 桐谷(きりたに)監督。 「新太ぁ!お前やる気あるんか?!」 「あります!」 「じゃあちゃんと腹から声を出してがっちり捕れ!」 「はい!」 って会話をよくしたなぁ… 引退試合でなんと俺が満塁ホームランを打って監督を泣かせたのを覚えている。満塁になった時、監督は俺を期待してくれて打席へ送ってくれた。 あれは打った俺も驚いたな。 ホームベース上で皆から喜ばれ頭を叩かれた。 んでベンチへ。 「新太!よく打った!」 「おぉ!おぉ!!(テンパる俺)」 「いやぁ俺感動したよう…」 監督は眼鏡を取り、俺を抱き締めた。 俺もこれで自分にとってこの自分チームの試合が最後になる辛さ、皆とバラバラになる辛さ、ホームランを打った嬉しさで泣いた。
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