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『─ンッ…?伯父様?』
「お!?やっと起きたかこの寝坊助め!!」
ラナは千李の首に腕を回すとワシャワシャと頭を撫で回した
『痛いっ!!痛いですわ!!伯父様!!』
本当に痛かったのか目に涙を溜めてラナを睨んでいる
「ラナ様ιそろそろお嬢様をお離しにならないと時間がありません」
「おぉ、そうであった!!千李、急いで着替えてこい!!」
『えッ!?もうそんな時間ですの!?アワワワッι急がなくては!!』
─バタンッ
「相変わらず不思議な子だなぁ」
「ですがそこがお嬢様らしいかと」
ラナはニカッと笑うと
ギルを連れて教会へと向かった
『征服はやはり着なれませんわ…ι』
とある一室に千李の姿があった
何度もどこか
おかしいところが無いか、と鏡の前でクルクルと回りながら確めている
─ガチャ
「姉貴、着替え終わったか?」
『あら、杏李。どうしたの?わざわざ私の所に来るなんて』
中に入ってきたのは
弟の杏李だった
「ん?ただ姉貴の姿を確かめに来ただけだが?」
『まぁ、子供の癖に随分と偉そうな口ですこと』
「いーんだよ、俺だから」
そうですわね、と千李が笑うと
いきなり杏李が腕を伸ばし、やる!!と言って何かを渡すと部屋から出ていってしまった
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