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「ッ!?」
『どうして此所にいるのですか、ギル。貴方には杏李の護衛に移ってもらった筈ですわよ』
「酷いなぁ、お嬢様。笑顔でそんな事を言わないでくださいよι俺はただ、お嬢様が心配で…」
『心配してくれてありがとうございます。けれどもそれだけの理由で弟の護衛を離れた訳ではありませんわよね?』
「ッ、杏李様に言われたのです。"俺には護衛なんて要らねー、姉貴の所に戻りな"っと」
『そうでしたか…』
杏李ったら…
帰ったら
お仕置きですわね…ウフフ
『ごめんなさいね?ギル、叩いたりして…』
私はギルの頬に片手を伸ばすと
そっと頬にキスをした
「お、お嬢様!?///」
『何をそんなに慌てているのですか?幼少の頃からよくしていたではありませんか』
「ですが俺は使用人です!!使用人にそんな事をしてはいけませ───」
『ギル、お家に帰りましょう?きっと杏李が心配していますわ。それに家の中を荒らされては困りますからね…』
「…はい、お嬢様」
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