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『……って言うと思ったか! このデブ!』
太一のドヤ顔にカチンときてしまい、言い過ぎた。
これは怒ると思ったが……
『フッ。嫉妬は見苦しいよ。勇くん』
デートする男はこうも違うのか? いつもならデブと言われると食ってかかってくる奴が、『フッ』とか言っている。
その後色々罵声を飛ばしたが、最終的にオレにも千春ちゃんから誰かを紹介してもらうという事で手を打った。
そうとなれば、話しは別だ!
オレは応援に回る事にした。
その日は夜遅くまでデートのプランを二人で考えた。
『太一! お前の幸せはオレの幸せに繋がる! 頑張って来い!』
エールを送る。勿論紹介して貰える事を期待してだが。
『ありがとう! オレ頑張るよ!』
堅い握手を交して太一は部屋を後にした。
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