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高校時代にビック&スモールとアダ名を付けられ、それ以来行動を共にしている。
もう10年にもなる。
いつの間にかお互いが【親友】と呼べるものになっていた。
『なあ勇、日曜日にずっと寝てるなんて勿体無くないか? お前はまず趣味を見つけろよ。』
『この年になって趣味でスケボー始められる太一が羨しいよ。しかも! その! でかい図体で! スケボーって……』
勇は皮肉混じりにそう言ったのだが……
『おっ! そうかい! 羨しいの?』
デヘヘと太一は満更でもなさそうに笑った。
冒頭の部分しか聞こえて無いらしい。
一通りの近況を話し合い、太一が部屋を出たのは、日付が変わってからだった。
『じゃあな勇、また来週寄るよ。彼女が出来たら来ないけど!』
『分かった、確実に来るって事で予定しておく。』
『それと牛乳飲めって! 諦めたらそこで身長はストップだよ!』
『うるせーよ! 太一こそ少し腹肉落とせ!』
週末のこのやりとりは暫く続いている。
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