高橋 勇

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朝礼が終わり、社員達は自分の仕事に励む。 オレは元々仕事が出来る方では無いが、仕事でミスを起こす度、木村課長がフォローを素早く入れてくれる為、実力以上の結果を出してこれた。 その為、課長に対するオレの信頼は絶対である。 昼休憩が終わり、午後の業務に入ると木村課長が話しかけてきた。 『勇、業務に差し支えなきゃ、今週はオレと外回りに行かないか?』 とりあえず急ぎの仕事も無い為、木村課長に了解を伝え、二人で外へ出た。 『今日はどこへ営業へ行くんですか?』 二人で営業に行くのは久しぶりだ。 『今週一杯は企業等を中心に回っていくぞ! 今日中に三社回る。』 木村課長に引っ張られ、急ぎ足で営業先へ向かった。 二つ目の企業への営業が終わり、自販機で木村課長が缶コーヒーを買いながら、こちらを見た。 『少し話したい事がある』
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