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だが今日、このクラスに転校生が来るという事で用意されたのが俺の隣の席なのだ。
ちなみに俺の席は窓際の一番後ろと誰もが憧れる席なのだ。
「しっかし、今日来る転校生も可哀相だよなぁ~」
俺は机に頬杖を付いて呟くと前の花梨がこちらに振り向いた。
「なんでよ」
「だってよ。転校して来てすぐにこんなうるさい連中の真ん中に置かれるんだぜ」
俺が言うと花梨は少し考えてから苦笑して「そうだね」と珍しく意見が一致した。
花梨という女はやはり俺にトドメを刺していく。
「でも、亮太が静かにすれば万事OKじゃない?」
「なっ、なんだよ!!そのうるささの元凶はお前だ的な発言・・・お前なんか、俺よりうるさいだろうがッ!!」
亮太が花梨に怒鳴り付けるとみんなの視線が俺に集まる。
「一條ッ!!うるさいぞ」
教壇からする声
俺は視線を教壇に向けるとそこにはやはりいた。
我がクラスの担任 田村 修平(タムラ シューヘイ)35歳 独身
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