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「一條。お前、いらない紹介までしなかったか?」
「イエッ、してません。僕はそんな事してません」
「なんだ。その言わされている感がバリバリに出ている話し方は・・・」
俺はため息を吐くと修平を見た。
そして、目で修平とやり取りをした。
(先生。察して下さいよ。これは小説なんです。僕たちは作者の意識で動かなくてはならないんです。それはつまり、僕たちに)
「それ以上、言うなッ!!お前は今の小説の業界を全て否定しようとしている!!」
修平は怒声混じりで俺に言った。
俺はそこで目でやり取りを止めて席に座った。
「ゴホンッ!!話しは逸れたが今日は君達に報告がある」
修平の言葉に周りはザワッザワッとし始めた。
ある所からは
「とうとう、修平先生も結婚か?」
「いや、ないでしょう。修平先生だよ~」
等と本人が聞いたら涙目な会話がなされていた。
あっ、どうやら本人には聞けていたようだ。
修平は涙を必死に堪えといた。
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