時よ、トマレ

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笑って。 笑ってくれなきゃキスしてあげないから。 私は、アナタの笑った顔が好きなの。 青い空の下、アナタと二人、芝生の上に寝転ぶ。 何をするわけでもなく、ただアナタと過ごす時間。 何気ない一時(ひととき)。 だけど、私にとってはかけがえのない一時(ひととき)なんだよ。 芝生の上に寝転ぶアナタの横顔。 その横顔を見ているだけで、私は満たされてしまう。 今、私はとっても幸せ。 本当に幸せだよ。 『時よ、トマレ』 人生の中で、一度だけ時を止めることが出来るのだとしたらいつにする? もし、そんなことを質問されたとしたら、私はこう答えるよ。 私にとっては、今がその瞬間。 アナタと過ごすこの瞬間を、私は何よりも大切にしたいと思っているの。 目の前に広がる、『包容力』に思える空の青。 背中越しに感じる、『安らぎ』に思える芝生の緑。 直接肌に触れる、『優しさ』に思える風の白。 私はこの3つの色に包まれて、アナタと過ごしている。 もうすぐやってくる私の誕生日。 その誕生日には、三色のブーケをプレゼントして欲しいな。 そうすれば、三色のブーケを見た時に、私はいつだってこの時を思い返すことが出来るのだから。 今日帰ったら、私は手帳の今日の日付のところに赤ペンで〇を付け、そして、この一言を書き込もうと思っているの。 『永遠(とわ)』という言葉を。
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