ダルメシアンビーバー

Cloudy

全てが重いな。
頭も体も胃のふちも。
大仰に言えば運命さえも重く感じる。

これで目覚めか？
陰鬱な目覚め。そう陰鬱。

今日もまた新しいウイスキーのボトルを開ける。基本は一日一本、このペースが肝心。氷だけを入れたグラスに注ぎ、疲れ果てた胃に送る。２週間こんな生活が続いてる。否、２週間前から以前の俺に戻ったといった方が正しいか。食欲もわかずキッチンのテーブルに食べ物があればつまむが、かえって胃が活動し気分が悪くなる。だから適度にウイスキーを流し、ピザの一切れさえあれば充分。要はシラフにさえならなけりゃいいんだから。アルコールさえあればやる気は充分。結果が出なくとも、だ。
酒が旨くて、飲めば飲むほど楽しくて仕方がないアルコール依存者なんている訳ないだろ。

悪循環に陥っている内臓の痛みと、心の痛みを麻痺させるものであってね。

◇Cloudy◇

いつか、好きなナンバーのタイトルについていたこの単語。
歌詞と相対したストレートさが率直に納得させられた。それが今、自分の心境をもっとも簡潔に表している。
過剰摂取しているアルコールが水蒸気になって、俺の心を覆って。

いつ 晴れるの、かな。