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━1998年21歳・冬━
「さっこう?変わってん名前だな。幸せが光るなんて、親の思い相当入ってんの分かるね」
「違うよ、ゆきみだよ。幸光。
ゆきみん、って呼んで!」
ゆきみん…
ゆきみん…
ゆきみんと呼んだ記憶はない。
「チェリー」
特に理由も聞かれなかったけど、犬か猫かと言われても、頬っぺたの赤さが後押しして猿顔にしか見えなかったし、150cmない身長が合間ってチェリーと命名した。
俺にとっては軽称でしかない。
パリッパリの、
俺こそがチェリー『ボーイ』だった14歳の夏、俺は別クラスの女子に恋をした。
━政紀・マサキ━
ボブの髪を更に短く刈り上げたボーイッシュで、紅一点 拳闘部に在籍し、同じ年頃の女子に見受けられる気後れさがなく、あっさりとした言動に心を惹かれてしまった。
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