プロローグ

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しばらく本のページをめくる音とリンの独り言だけが部屋に響く…… 「有ったわ…」 ようやく本をめくる音が止まった 「それで、私は一体何の商人が合っているのですか?」 「ええ、貴方はどうやら旅をしながら各地を渡り歩き流通の要となる旅商人。それも最近はあまり見ない一人旅を主とする武装商人みたいですね」 「………、何だかとても大変そうな気がするのですが」 「確かに大変だけど、傭兵を雇ったり店員を雇ったりしなくていい分利益が出やすいみたいですよ?まぁ、今商人をしている人のほとんどが盗賊等に襲われた時に自分で身を守れないので武装商人は少なくなりましたが、昔は普通だったんですよ?」 「じゃあ、鑑定は終了したのであちらの出口へ進んで下さい。まだたくさん人が待ってるみたいですから」 「分かりました。では、失礼します」 シアンが出口から出て行った。
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