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平穏な日々
俺は高一になった、10年前からマリアの家で世話になっている。
最初のうちは両親の失踪でテレビでも取り上げられていたが、今では記憶にも無い。
俺も両親は帰らぬ人になったと思っている。
マリアの家族は俺を一員として受け入れくれている。
特にマリアは俺の事を弟扱いだ。
俺はマリアの事は妹扱いにしている。
ちなみにマリアはハーフだ父親がフランス、母親が日本人、パン屋を営んでいる。
朝、いつもの様にパンのいい匂いと共に目が覚める。
目覚めはいいほうだ、だがマリアが起こしに来るまでは寝たふりをしている。
マリアの楽しみを無くすと機嫌が悪くなり、朝飯の質がググッと落ちる。
トントントン階段を上がってくるマリアの足音、俺の部屋の前で立ち止まり、一回深呼吸、そして毎朝の決まりごと…
『起きろー起きろー いっちゃん、起きろー』
言ってから五秒…部屋に突進してきて、ベッドの上にマリアが降ってくる。
『ぐぇっ、いてぇ~なこの💢毎回俺にボディープレスしてくるなよ〰』
『いっちゃんが起きないから悪いんだょ~だ🎵』
凄く楽しそうだ、この笑顔から1日が始まる様なもんだ。
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