*夢を失いたるは心なしと*

2/8
前へ
/40ページ
次へ
「居ないならしょうがない、学園に戻るわよ」 「何、サボりに来たんじゃないの?」 俺は腕時計を見た 「もう6時間目始まってるな」 「サボっちゃえばいいじゃん」 「海都、ようがあるんでしょ?」 いきなり下の名前で呼ばれて驚いていると 「貴方…耳…悪いの?」 莉奈はバカにしたような瞳を俺にむけた 「いや…初めて俺、下の名前で呼ばれた気が――」 「気のせいよ!!」 なんて早い否定なんだ… 俺を置いて早歩き――もはや小走りの速さで歩いてぐ 「あれは照れてるんだよ」 とリノが俺の肩をトントンと叩く その顔は笑っているけど…
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加