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昔、
1人の女の子が不思議の国に居ました。
その女の子は、
夢見がちで、天然。
でも正義感がとても強く、とても可愛い女の子でした。
彼女が剣を振るえば、右にでる者はいないほど強いです
彼女の頬には、ピンクのハートマーク。
生まれた時からあった、おかしな痣です。
彼女は、両親と共に、楽しく暮らしていました。
ですが、紅の女王様に、楯突いていたお父さんとお母さんは、紅の女王様の兵士に、
殴る蹴る、死なないような所を刃物で刺され、苦痛を与えられ、
最後は断頭台に立たされ、
殺されてしまいました。
他の農民もそうでした。
その女の子の友達も、友達の両親も、
その女の子以外のほとんどが、殺されてしまいました。
女の子はまだ八歳でしたが、小さいながらに
悲しみに暮れ、怒りに打ち振るえました。
そこから、十年。
18歳になった女の子は自分の名前を捨てて、新しい名前を名乗りました。
その名前が
「アリス」
でした。
もう誰も居なくなって欲しくない。
彼女は残った男達を集め、復讐してやろうと言いました。
もちろん、男達は皆、賛成しました。
城に向かい、兵士達と、男達とアリスは一生懸命戦いました。
多くの人の返り血を浴びながら。
それにアリスは心を傷めながら。
でも、
勝てませんでした。
想像した以上に紅の女王様は強く、歯がたたなかったのです。
女王様はアリスにこう言いました。
「馬鹿で愚かな愚民の娘。貴様が生きていては厄介だ。早く殺さねば。」
その言葉の後、アリスは捕らえられ、公開死刑されました。
民衆は皆悲しみに暮れました。
あと一歩の所でアリスは負けました。
親の敵はとれず、死んでしまった友達の敵もとれず。
一番目アリスは
とても勇ましく、でも、とても可哀想な子でした。
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