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レ「これが、一番目アリスのお話。」
柚「っ…」
柚裏は泣いていた。
マ「柚裏?」
レ「…」
柚「ぐす……か、可哀想だよッ!?なんだよ馬鹿ッ!!紅の女王様の馬鹿ッ!!」
レ「アリス?」
柚「なんだよぅッ!!お前らッ!!」
レ「でもね。本当にあった事なの。」
柚「…ぇ。ぐす。…おとぎ話って…」
レ「実話って言ってから話すのも…なんか話しにくいじゃん?」
柚「…うん。多分。」
レ「今の話…でさ?」
柚「うん。」
レ「紅の女王様死んでないじゃん?」
柚「うん。」
実話なのが割とショックらしく、俯いている柚裏。
レ「まだ…死んでないんだ。」
柚「えっ…!?」
マ「不思議の国では、おかしな話で、50歳以上、体も年齢も歳をとらないんだ。」
柚「は?凄くね?つか、紅の女王まだ、居る、の?」
レ「うん。残念ながら。」
柚「なんで、だって此処お城じゃん。君、王子様じゃないの?」
レ「王子…だよ?でも、俺は黄の町の王子。」
柚「紅の女王は、違う町なの?」
レ「うん。不思議の国に、町は、4つだけ。」
マ「此処、黄の町、右隣の緑の町、左隣の碧の町、そして紅の町。」
レ「碧、黄の町と緑、紅の町は対立関係に在るんだ。」
柚「仲良く、できない、の?」
レ「…アリスの事件があって以来、緑と紅とは関わりを持っていないんだ。」
柚「仲良くしたく、ない、の?」
その言葉に、少しだけ考える。
レ「…さぁ。どうだかね。でもね?そりゃa「ハッターきゅんみっけた!!あ、レックじゃん。何で居んの?」
俺の言葉を遮り、割って入ってくるこの男。犯人は一人。
もちろん…
マ「…るっせぇんだよ!!グリールッ!!」
グ「怒っちゃやーよ♪」
マ「キモイ。」
グ「」
マ「目障り。」
グ「…ぐ、す。……レック!!」
レ「ん?」
グ「へたれ!!天才馬鹿!!何の話してたんだよぅっ!!」
レ「いや、今の流れから何でそこに行ったのかわかんねぇわ(笑)」
マ「レック。そこになんか居たか?」
レ「え、グリー「居たか?」
グ「いや、居る!!」
レ「グリー「居ねぇよな。」
グ「いや、居るって!!」
レ「…イナイデス。」
グ「うぇええええ!?」
柚「ヤバい、激しい耳なりが。」
グ「な、ひ、ど、」
マ「はッ。」
レ「」
グ「」
ドS様にはかなわなかった。
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