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~さらに2週間後~
北の街ノーティス
この街ではほぼ毎日雪が降り、すべとの建物は雪の重みに耐えられるように、頑丈なレンガ造りになっている。街の中央に巨大な時計塔がそびえ立ち、その時計塔の中にはハンターズギルドの集会所がある。タイキはそこでクエストを受注していた。
「え~っと、討伐対象…砂漠のドスゲネポス…契約金は…150z…報酬金は…900zか、よしっ!これにするよ!」タイキはどのクエストを受注するかを選び、下位クエスト担当の受付に渡した。
「あら、今日はドスゲネポスを狩りに行くのね、麻痺牙には気をつけてね。」と受付嬢は親しげに話しかけてきた。
「大丈夫だって、ドスゲネポスっていっても前に狩ったドスゲネポスと対して変わらないだろ?楽勝、楽勝!」
タイキがハンターデビューして約10日、父からもらった武器のおかげもあり、タイキはドスランポスやドスファンゴなどの討伐を順調にこなしていた。そんな彼にはドスゲネポスもとるに足らない相手であった。
「あれ?タイキ~、どこかに行くの~?」タイキが振り向くとそこには一人の男がいた。
「よぉ、リョウこれからドスゲネポスを狩りに砂漠に行くんだ」
リョウはタイキとほぼ同時期にデビューしたガンランス使いでタイキにとってはハンターとしての最初の友達だった。
「へ~ドスゲネポスか~僕も一緒にいこうか~?」
「いや…今日は一人で行くよ!それにガンランスじゃドスゲネポスとは戦いにくいだろ?」
「う~んじゃ~今回はやめとくよ~。気をつけてね~」
「ああ!行ってくる」タイキは砂漠に向かった。
竜車にゆられること2時間、ようやくタイキは砂漠にたどり着いた。
「あっち~~、クーラードリンク、クーラードリンク。」クーラードリンクを飲みながらタイキは考えていた。
(ドスゲネポス相手ならむやみに動かずにどこかで待ち伏せした方がいいな…)地底湖に向けて走り出す
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