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ジールドはニヤケながら、ジクの持っている炎剣を触ろうとしたが、剣に触れた途端、炎剣からもの凄い衝撃がジールドの体内に流れ、誰にも悟られないよう衝撃に耐えるのが精一杯だった。
ジールド(な、なんだ...この弾き飛ばされる衝撃...これが伝説の武器なのか...だが、まだ武器は1つだけ...渡した爪は偽物...フッ)
ジク「ジールドさん...?」
ボッと立ちすくんでいるジールドに声をかけた。
ジールド「あぁ...これは失敬。炎剣も手に入れた事ですし、先を急ぎましょう」
振りかえるとココとシオンがコカゲの墓を作っていた。
ジールド「ココ...???」
ココ「コカゲはアタシ達を騙していたけど、コカゲのおかげで炎剣を手に入れる事ができた。...おかしいよね...何か、コカゲの事憎めなくて...このまま、ここに置いていくのは...せめてお墓でも」
僕とジクもココ達のもとへ走り、コカゲの墓作りを手伝った。後ろで、ジールドさんが舌打ちしながら僕達を見ていたのを気付かなかった。
ココ「???...あれっ?」作業していたココの手が止まる。「アレッ...?何かしら?」ココが指さした方向、そこは、さっきまでシーネのお父さん、国王がいた場所だった。
そこに、ポツンとシーネの頭に飾りつけられていた物と似た石が落ちていた。
ココは拾い上げ、見ていると、その石は突如、光を発しながら、だんだんと薄くなっていきココの装備している鉄の爪に吸い込まれていった。
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