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ココ「えっ!?」
さっきまでは確かに白銀色のただの鉄の爪だった。でも、今ココの右手にあるそれは、蒼く優しい輝きを放っていた。
ダイヤモンドとサファイアを掛け合わせたようなその神秘的で繊細な輝き...僕達は食い入るようにその蒼い爪に魅入っていた。
ジールド(まさか、これは本物の伝説の武具、竜爪アシュタルト!?一体どういう事だ?だが、まぁいい。かえって私にとっては好都合)
すると、神妙な空気を打ち破り、ジクが言葉を放った。
ジク「すげぇ!ココ良いなぁ!お前みたいなジャジャ馬には鉄屑で十分...いや、むしろハンマーとかの方が似合ってたん.....」
ココ【チェストォ!!】
ジク「かはっ!」と、お決まりの漫才を繰り広げてる2人はさておき、そんな彼女達のやりとりに微笑ましさを感じながらも、僕は頭の中に広がる疑問符達と奮闘していた。
実際、グシンジーを倒したところで、この世界に平和が訪れるのだろうか?
今は隣りでただ手をこまねいてるだけのジールドさん。
彼の存在は、この世界にとってグシンジー以上の脅威となるような気がしてならない。
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