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コカゲの墓に抱きつき泣き叫ぶコカゲの仲間達。そして、コカゲの墓を後にし、先へ進む一行。
(やはり...私には聖なる力を持つ伝説の武具は使えない...か)
先程の衝撃で、今も痺れる片腕を押さえながらジールドは思った。闇の力を持つグシンジーに対抗するには、聖なる力にすがるしかない。
(しかし聖なる力は私にとっても脅威に...)
シオン「ジールド、さっきから急に黙っちゃって...どうかした?」
ジールド「あぁ、何でもないですよ。少し考え事をしていました」にっこりと微笑むジールド。
ココ「さっきからジールドさんもカズも、な~んか変じゃない?よそよそしいっていうか...暗い顔して」
カズ「別に...普通だよ」
ココ「ほら~!真っ青な顔しちゃって具合でも悪い?」
ココの真っ直ぐな瞳が僕を覗きこむ。さっきから、何度、本当の事を言ってしまおうかと思ったか...。
ジク「お前な~、2人はコカゲの死に立ち合ったんだぞ。暗くもなるぜ」
ジクがコツン、とココの頭を叩く。
そっかぁ...と肩を落とすココ。
2人の優しさが嬉しくも、隠し事をしている罪悪感となって身に染みた。
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