354人が本棚に入れています
本棚に追加
地下への階段を降りている。
レイドさんの武器庫は地下二階にあり、レイド専用だとか。
今思えばレイドさんは城ではなにしてるんだろうと思いきいた。
「ねぇ!レイドさんって城にいる時はなにしてるんですか?」
「あぁ俺は、城では一応、親衛隊【しんえいたい】って言って誰かを守る部隊の隊長をしている。普段は王様の守りだよ」
「すごい!隊長なんですか?」
「そうだよ」
レイドさんは笑いながら言う。
そんな事を話しているとレイドさんの武器庫の前に着いた。
「さぁここが俺の武器庫だ!」
武器庫は大きい黒い扉で俺の身長ぐらいある。
「ソウヤ君、中は見せられないんだ。ちょっと後ろ向いてて」
「わかりました」
後ろを向いてレイドさんを待つ。
鉄と鉄が擦り合わさる音がなりやたらとガチャガチャ聞こえて扉が閉まる音がした。
「いいよ」
振り返えるとレイドさんは黒い鞘の日本刀の様な物を持っている。
「この刀なんだけど、ソウヤ君にあげるよ」
「いいんですかっ?」
「あぁ俺は何故かこの刀とは合わないらしいから要らないから持ってくれ」
「合わないって?」
「わからない黙って貰ってくれ。この刀の名前は深淵奈落【しんえんならく】と言って昔俺が王様から貰った物だ」
「わかりました、ありがとうございます、でもなんで俺に?」
「君にはなにかしてくれそうな予感がするだ!期待してるよ!」
刀をレイドさんから受け取りまじまじと見る。
鞘が真っ黒で鞘から抜いてみる。
刃も真っ黒で凄く細いし軽くて扱いやすそうだ。
「深淵奈落、かっこいいです!ありがとうございます」
「大事に使ってくれよ!」
最初のコメントを投稿しよう!