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闇属性の魔武器は、与えたダメージが蓄積されて行く。
要するに、ダメージが抜けにくいので、戦闘には長けているのだ。
だからこそ、アーメット君の魔武器が闇派生なのは、ぼくにとってやりにくい。
「ジュナ、なんとかできないかな?」
「そうですね~、私の能力を使えばいいんじゃないんですか~?」
僕が聞くと、ジュナはそう答えた。
「能力……か」
僕だって能力は使いたい。
しかし、ゼロナスさんの言葉が本当なら、力を使うのは、ゼロナスさんに聞いてからでないと危険だ。
仕方ないと言わんばかりに、僕はジュナをアーメット君に向かって、構える。
「ふん、能力は使わないのか?」
「まぁね」
僕は何でもない様に言う。
「なんだか知らんが、まぁ、いいさ。いくぞ!」
アーメット君はそう言うと、さっきの3倍以上の速度で、レイピアをふるう。
呼応することで長さも増しているため、避けるのにかなりの集中がいる。
「くっ、はやすぎる…!!」
僕は何とか避けようとジュナを振るが、簡単に避けられてしまう。
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