回り始めた歯車

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代償なんて気にはできない。 このままでは、危険だからだ。 僕は集結させた魔力を魔法へと転じようとする。 「いくよ!『フレイムタワー』!!」 僕は火派生の中級魔法を発動し、放とうとする。 アーメット君も、戦闘態勢に戻る。 そして、僕はフレイムタワーをアーメット君に向けて… 「おっと、だめだよ、ウル君?」 放とうとした魔法は、突如現れた男の人にかき消された。 「ゼロナスさん!」 そう、ゼロナスさんだ。 ゼロナスさんは、 「危ないから、魔法は使っちゃだめだろ?」 と、軽く注意をすると、アーメット君に向き直る。 「ところで、何でお前がここに?」 「ふん、俺は仮にもここの学生だからな」 アーメット君はそう言いながら、レイピアをしまう。 っていうか、何でこんなに親しそうなんだろ? 「知り合いなんですか?二人とも」 僕がそう聞くと、アーメット君が答えてくれた。 「まぁ、ちょっとした知り合いだ。 まさかこいつが来るとはな。興ざめだ、帰ろう。またその内にな」 そういうと、アーメット君は魔法で転移して言ってしまった。
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