回り始めた歯車

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「まったく、あいつはいつもこうなんだから…」 ゼロナスさんはあきれたように呟く。 「まぁ、あいつとはすぐ会えるよ。楽しみしておくといい」 そう言うと、ゼロナスさんは微笑みながら、二人を手招きした。 二人がこちらに来ると、ゼロナスさんは真剣な顔になる。 ジュナも気を使って、僕の中に戻る。 「さて、約束通り『全能』について話そうか」 ゼロナスさんがそう言うと、僕らは小さく頷く。 「そうだな、ここだと何だし、ギルドにいこうか?皆、俺に掴まってくれ」 そういわれると僕らはゼロナスさんに触れる。 するとすぐに転移魔法が発動し、次の瞬間には僕らの目の前には小奇麗な部屋が広がっていた。
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