『     』

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緑の国が滅ぼされた数ヶ月後… リン王女の国で異変が起きた。 「大変ですっ!」 「なぁに? 大きい声は出さないで。」 「しっ失礼しました!」 「で、何なの?」 「ま、町の住人達が城に押し寄せています!!」 「………え……?」 「早くしないと門をこじ開けられてしまいます!」 「なんで…どうして…」 「王女、すぐに国からお逃げ下さい!」 「えっ?」 「住人の狙いは王女です! ですので、早くお逃げ下さい!」 すぐに使用人達が王女を連れようとした。 「どっどうして…私が… …離しなさいっ!!」 「早くお逃げ下さい! さもないと…」 「………?」 王女は不思議そうに兵士を見た。 「…っ…殺されてしまいます!」 住人達が反乱を起こしたのはおそらく日頃の王女の行いのせいだろう。 『歯向かえばすぐ死刑。 従わなければすぐ死刑。』 この掟に逆らった者達は何十人…いや、何百人と数知れない。 その者達の身内が怒りを爆発させたのだろう。 そして、王女は… 「嫌よ、逃げないわ!」 「!? 王女!」 「愚民共に教えてあげるのよ! 私に歯向かうとどうなるか…」 「王女! もうそんなことを言っている場合では……」 ドガンッ!!! 『!?』 城の外からものすごい音が聞こえた。 「こ、今度は何なの!?」 「門が破られました!」 「何ですって!?」 「王女、逃げましょう! ここにいてはなりません!」 「……っ…」 王女はためらった。 ここで逃げれば負けだと… 自分が支配していた住人達に支配されるのは嫌だと…  
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