プロローグ

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こんな夢を見た。 目の前には、異形の化物がいて、僕の横には昔死んだはずの姉さんが倒れている。 「ここはどこ?」 僕は、化物に懸命に喋りかけている。 だけど化物は、意に介さずに何かを話続けている。 そして、化物は歪に笑い姉さんに手をかけて、 「お前は10年後に喰ってやる。その頃のガキが一番旨いんだ。」 と言って姉さんを食らいついた。 この夢の一番最後の光景は、血塗れの姉さんと、その血溜まりに座り込み泣いている僕の姿だった。
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