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「柳 空君だよね?」
「人…違い。」
黒服の質問に半ば反射的に否定していた。
黒服の男は僕が否定すると、少し笑って、
「いいや、君は空君だ、間違えるはずがない……君をずっと見ていたんだからね。」
と黒服の男は告げた。
「あっ……ストーカー……ですね?」
「違うよ!?」
僕が思ったことを口に出すと、男は慌てた様子でその言葉を否定した。
「でも…僕は…男…なんだ……ストーキング…されても…困る。」
「えっ、だから違うからね?話を聞こう?」
「うん…、聞いてる……よ?…だから…ちょっと…人を…呼ぶ。」
「ごめんなさい、言い方が悪かったです!!私の話を聞いて下さい!」
教科書に載せられそうなほど綺麗な土下座をしている男を見て、
「滑稽」
という感想が浮かんだ。
「酷い!!」
「地の文にまで……反応……しない。」
「いや、口に出てたからね、滑稽って言ってたからね!?」
「ふふふ……わざと。」
「性格悪いな!!!!」
そこまで話した後、黒服さんは、軽く咳払いをしてから、
「とりあえず、私の名前は鷹月 一、漢数字で1と書いて"はじめ"って読むんだ。」
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