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「興味……ない。」
「そう言うとは思ったが、君には無くても私にはあるんだ、話を聞いてもらうよ?」
そう言った鷹月は、さっきまでとは違い、有無を言わせぬ雰囲気を醸し出していた。
その雰囲気に流されて、僕は小さく頷いていた。
それを見て鷹月は、満足そうに笑うと、
「君に話したいことは二つある。」
と言っていきなり、スケッチブックを取り出した。
「あの…その…スケッチ……ブックは…どこから?」
「………。まず一つ目は、怪異についてだ。」
鷹月は、僕の質問をスルーして、スケッチブックを開き僕に見せてきた。
そこには幼稚園児が描いたような、何とも形容しがたい絵が描かれていた。
「まず、怪異というのは、簡単に言えば妖怪に近いもの、こんな感じのね。」
と言って、スケッチブックの何だか判らないものを指差した。
「そして、怪異は人の思いによってパワーアップするんだ。」
そして、と言ったところで、スケッチブックを捲り、そこに描かれた絵を指差した。
そのページにも、形容しがたい不気味な絵が描かれていた。
「と、まぁ…怪異について簡単にまとめるとこんな感じかな?何か質問はあるかい?」
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