一章

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「興味……ない。」 「そう言うとは思ったが、君には無くても私にはあるんだ、話を聞いてもらうよ?」 そう言った鷹月は、さっきまでとは違い、有無を言わせぬ雰囲気を醸し出していた。 その雰囲気に流されて、僕は小さく頷いていた。 それを見て鷹月は、満足そうに笑うと、 「君に話したいことは二つある。」 と言っていきなり、スケッチブックを取り出した。 「あの…その…スケッチ……ブックは…どこから?」 「………。まず一つ目は、怪異についてだ。」 鷹月は、僕の質問をスルーして、スケッチブックを開き僕に見せてきた。 そこには幼稚園児が描いたような、何とも形容しがたい絵が描かれていた。 「まず、怪異というのは、簡単に言えば妖怪に近いもの、こんな感じのね。」 と言って、スケッチブックの何だか判らないものを指差した。 「そして、怪異は人の思いによってパワーアップするんだ。」 そして、と言ったところで、スケッチブックを捲り、そこに描かれた絵を指差した。 そのページにも、形容しがたい不気味な絵が描かれていた。 「と、まぁ…怪異について簡単にまとめるとこんな感じかな?何か質問はあるかい?」
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