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「いっぱい……ある」
その言葉を聞いて、
「いいよ、言ってごらん?可能な限りで答えてあげよう」
と言うと開いてあったスケッチブックを閉じ、手で続きを話す用に促してくる。
僕はそれに頷くことで答えると、鷹月の用に指を二本立てた。
「まず…その…スケッチブックは……どこから?」
鷹月は、僕が"ス"と発音した瞬間にはスケッチブックを力一杯放り投げていた。そして、何かあったかな?と言いたげな顔をしてから、
「あんな物はどうでもいいよ、そんなことより怪異についての質問は無いのかい?」
「うん……無い…。だって……そんな物…"知ってる"」
"知ってる"僕がその言葉を発した瞬間、先程までの穏やかな雰囲気が消え、殺伐とした雰囲気に変化した。
「何故?いや、どこまで"知っている"んだい?」
鷹月は口調は柔らかなままだが、目付きは鋭くなり、刺すように僕を見ている。
その突き刺さるような視線に対し、バカにした用な視線を返し、
「貴方が……教えた…、やっぱり……貴方は…バカ」
とニヤニヤしながら答えた。
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