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―とある年の4月は某日、北海道はまだ肌寒く入学シーズンだからといって桜が咲き誇ってる訳でもない。
俺ーー白沢翼(シラサワ ツバサ)は涙を流しながらの目覚めだった。
今日は晴れて俺の高校の入学式だっていうのに朝から目覚めが悪い。
翼) 「こんな始まりの日から悪夢かよ………ったく幸先がわりーなー」
時計を見るとまだ朝の5時を3分程回った時間である。
翼) 「………二度寝すると多分起きれねーだろーな………しゃーねぇー起きるかっ!!」
4月といってもまだまだ、十分に寒く布団が恋しいが仕方が無いから起きる。
翼) 「さて…起きては見たものの、やることが無いな………親父と母さんはまだ寝てるだろうし、朝飯でも作っとくか!」
そう呟いて徐に台所に行ってみる
………そしたらいたんだ、アイツが
トントントントン、グツグツ、
翼) 「な、歩美!?何でお前が朝っぱらから、しかも俺ん家の台所にいるんだ!?」
歩美) 「あ~つーくんおはよ~…何でとか酷くない!?約束したのにさ~」
そんな事を言って、頬を膨らませてる奴、
こいつは幼馴染みの高原歩美(タカハラ アユミ)、両親を早くに無くし祖父母の家に住んでた筈。
ってかつーくんと呼ぶなって何十回言っただろうか…
翼) 「約束!?…何の事だ??」
歩美) 「忘れたの!?………今日からつーくん達にお世話になるから朝御飯とお弁当は作るっていったのに~」
………そーいやそ~だったな、コイツは今日から高校に通うために、
祖父母の家から俺の家に厄介になるとか聞いたよーな、いないよーな。
歩美) 「ちゃんと話したよ~!!」
!?………今、歩美のやつ心を読んだのか!?
翼) 「わりぃ~今、思い出した」
歩美「そんな事だろうと思った~」
軽く呆れながら歩美は言った、
あ、ちなみに歩美の特徴はというと、
身長165センチ、
体重は…あ~やべ、何か睨まれてる。
まぁ細身だな、スポーツが好きで、バスケをやってる。
髪は短いな、俺よりも短い。
顔はというと、まだあどけなさが残っている。
異性からも同姓からもモテるらしい、
料理はいうなれば普通かな、
まぁ逆に何もかも出来る奴の方が恐ろしいけどな。
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