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“私が空くん(そらくん)に出会ったのは、冬休みの日だったね。 街はキラキラでいよいよクリスマスって感じで、なんか心がウキウキして。
ねぇ、覚えてる?”
綺麗だった紅葉も枯れて地面に落ち、冷たい風が追い打ちをかけるように冬を知らせる。
新しい学校にも慣れて楽しい日々が続いている。
「ねぇ!聞いてる!?」
「ごめん。ちょっとぼーっとしてた……。」
「奈留海はすぐぼーっとするね。考え事?」
私の名前は有沢 奈留海(アリサワ ナルミ)今年からこの大希学園に通う一年生。
隣のよくしゃべる女の子は親友の美紗ちゃん。
高校入って初めての友達で、何でも話せる大親友!
あまり人とコミュニケーションをとるのが苦手で、一人でいる事が多かった私に、声をかけてくれた。
「大丈夫!考え事なんてしてないよ」
「そう?なんかあったら、この美紗様になんでも言いなさいよっ!」
「うん!ありがとね」
「いいの!いいの!」
「美紗は誰とでもしゃべれてすごいね。」
「まぁこちらの情報を把握するのも私の仕事だから。。」
「え?」
「ううん。なんでもない!いやぁ、さすがに12月は寒いねぇ」
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