二つ目

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私はただひたすら走る。 その足は無意識に屋上に向かっていた。 屋上に続く階段を登りドアを開ける。 空は相変わらずどこまでも澄んでいた。 「「お前なんか死んでしまえばいい」」 さっき言われた言葉は今だに私の頭の中を尽きることなく回り続けている。 ふと正面を見ると、落下防止の為のフェンスに大きな穴が空いているのを見つけた。 多分だれかがふざけて壊したんだろう。
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