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呟いた瞬間刀はさらに光り出し刀の倍ほどを包んでいく。
次第にそれは形をとり始めた。
徐々に形が出来ていくそれは…
「人…?」
人の形をしていった。
吃驚して目を見開いている間にどんどんそれはしっかりした形を成していく。
形からして男だろう175ほどの背丈である。
形が整ったのか次は色がついてた。
何だろう…。これが神々しいって言うのかな?
やっと完成したそれは銀色の髪に黄色の切れ目、形のいい唇と鼻、全てが綺麗だと思わされるものだった。
ただ、人と違う箇所が一つあった。
それは…額に角が生えていることだ。
それはこちらを見据えて言葉を発した。
「我が名は琥鬼(コキ)。見ての通り我は鬼である。そなたの血により目覚めることができた。礼を言う。」
あまりの美しさに呼吸をすることを忘れて魅入っていた。
「そなたの名は鳳来紫鬼。そうであろう?」
彼に名前をよばれるまでは。
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