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琥鬼のほうを見ると先ほどまでしっかりと見えていた琥鬼の身体が先のほうが少し透けていた。
「ちょっ;;・・・・・・・体が透けてきてる…。」
始めは焦ったが落ち着かないといけないと思い冷静になる。
「紫鬼…。そなたの言うとおり我にはまだ血が足りぬ。先ほどのお主の言葉が本当ならば…」
そこまで言うと琥鬼は息詰まった。戸惑いを彼の目は語っていた。下を向いてしまった。そんなことをしている間に少しずつ透けていく彼の身体。
「いいよ。」
琥鬼は勢いよく顔を上げた。
「さっき言ったでしょ?元気になるまで私の血を飲んでいいって。約束は守るわ。」
当たり前でしょう?そんなことを言いながらニコッと笑う。
あれ?笑うなんて何年ぶりかしら?
琥鬼はハッと目を見開き優しい眼で笑った。
「すまぬな。ではお主の首から血を頂く。一瞬痛むがすぐに収まる。(快楽つきで・・・)」
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