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そんな彼女の温もりに鼓動を早めながら僕は、彼女の方を見らずにこう言った。
「そのつもりだけど。」
本当は、もっと優しい言葉を言いたいのに、彼女の言葉に舞い上がった僕は、どう答えたらいいかわからず、ついぶっきら棒にこんな言い方をしてしまう。
そしていつも自己嫌悪に陥ってしまうのだ。
彼女は僕の目を下から覗き込み、
「よかった~。私だけかと思ったよ。颯ちゃん意外とモテるし。」
と、満面の笑みに少しだけ不安をまぶしてそういった。
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