6人が本棚に入れています
本棚に追加
真由美は、学校内と言わず歩けば男なら誰もが振り返るような、セクシーな女の子でそれを自分も分かっているのだろう。
自分の見せ方を分かっている美人だ。
「うちはただヤリたいだけじゃないで。前はええよ、って言ってたのに最近ちっともやし心配してんねやで。彼女のことは分かるけど…」
「あはは(笑)
気にしないでよ。今はそんな気分じゃないってだけ。」
気まずい空気。
僕はこれ以上耐えられない。
「まぁ、前が遊び過ぎてただけなんだから大丈夫だよ。
あ、そろそろ行く時間だし、また。」
一方的に真由美との会話を終わらせる。
真由美は嫌な顔と言うより可哀相なものを見る目で僕を見て、それ以上何も言わなかった。
そう、僕は大丈夫。
大丈夫じゃないのは、僕の彼女なだけなんだ。
最初のコメントを投稿しよう!