声が聞きたい

今の僕。

僕は、大学を足早に出ると電車で二駅ほどの病院へ向かった。

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

揺れる電車の中で、外の風景を窓越しに見る。
でも僕は景色を見ているわけでもない。
毎日過ぎていく、時間の中で代わり映えしないこの景色に寧ろ嫌気が差す中で、葛藤と戦っていた。