段ボール箱

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「…いつ」 「来週かなあー。 準備が出来しだい。」 ピンクの小物で埋め尽くされていた知佳の部屋は今、 茶色い段ボール箱に埋もれている。 妙に余裕ぶった知佳の態度が、私の心を締め付けた。 「ありさ」 「うん?」 段ボールの角に足が当たらないようにしながら、私に近づいてくる。
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