prologue

2/18
1932人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
事の始まりは三ヶ月前の話だ。 その日、坂井翔は何となく高校生に憧れ、これまた何となく高校に進学しようと進路相談していた。 目の前には母親が、お茶を和やかに飲んでいる。 「それで?どこの高校にするか決まってるの?」 まずそこからだ。 成績的にもキツイ場所は地獄逝き決定なわけで非常に悩んでいた。 「もうちょい考えてみる……」 「早くしなさいよ?あんた馬鹿なんだから」 酷い母親である。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!