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事の始まりは三ヶ月前の話だ。
その日、坂井翔は何となく高校生に憧れ、これまた何となく高校に進学しようと進路相談していた。
目の前には母親が、お茶を和やかに飲んでいる。
「それで?どこの高校にするか決まってるの?」
まずそこからだ。
成績的にもキツイ場所は地獄逝き決定なわけで非常に悩んでいた。
「もうちょい考えてみる……」
「早くしなさいよ?あんた馬鹿なんだから」
酷い母親である。
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