第一章

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こんなに早く 大切な人を失う とは思っていなかった。 できるなら戻りたい。 僕らの 出会った あの頃に。 どこにでもある高校。 どこにでもあるクラス。 その中にどこにでもいる僕がいる。 しかし、そんな僕には みんなに言えない秘密がある。 それは……… 「アイドルに恋してる」 ってこと。 周りはあまり 知らない。 そんなことを 自分から周りに 言ってしまえば 「えー、アイドル 好きなの~?」 とか 「キモい」 などとアイドルに 偏見を持っている 者たちに罵声を 浴びせられ、 自分のこの好きという 気持ちに汚れたものが ついてしまうのが 明らかだから 周りにはあまりには 言っていない。 「キンコンカンコーン」 今日の授業終了の チャイムがなった。 (今日も1日やっと終わった…) などと考えていた ところだった。
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