第一章

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全く周りが 見えてなく 気づいたら 電柱にぶつかりそうに なっていた。 その僕の肩に 乗せられた 小さい手。 上原まこと。 幼なじみだ。 小さい時、かわいいけど女らしさがなく逆に守ってもらっていたくらい強く完璧だった。 よく家に行ったり していたが最近、 高校も違うせいか 全く会わなくなっていた。 ちなみに童顔だ。 「久しぶりだな」 「うん、久しぶり」 「高校ちゃんと行ってるか?」 「全然行ってない。てか急いでるから。じゃあね」 まことは早足で その場を去っていった。 (全然行ってない?いじめか?まことに限って…) 自問自答し僕も 家に帰ることにした。 見ない内に中身が 成長していたまことを 夕焼け空に写しながら。
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