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「おい優美!」
お父さんの怒鳴り声が響く。
(いかなきゃ!)
トイレに入ろうとしていた私は我慢してお父さんの方にかけていく。
「なんだこの絵は?俺の子ならもっと優秀になれや!」
私のランドセルから引っこ抜いた紙は私が学校で書いた絵。
「あ?なんだその目は!」
お父さんはおもいっきり私をぶった。
ーガシャンッ
片づかれていない居間に転がる私。
「ごめんなさいは?」
「ごめ…んなさい……」
私はお母さんを見た。
「ちょっとあなた~…」
(よかった…助けてくれる……)
「散らかるからやめなさいよ。」
(散らかるから?)
お母さんは一度も私を見なかった。
私が転んだ拍子に散らばった化粧品などを見てため息をつく。
「ちょっと優美、あんた片づけときなさいよ」
(お母さん?)
、
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