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「おら!」
お父さんが笑って私のお腹を蹴る。
「ゲホッ…やめて……」
タバコを片手にヒャヒャヒャと奇声を上げながら蹴る。
お母さんはベッドでぐったりする。
二人は薬物中毒だった。
お父さんの気が済むまで蹴られて殴られてどこからどうみても私は虐待を受けていた。
たまに来るの。クリーム色のスーツをきた優しそうなおばさんが。
児童相談所のものですが…って。
二人は私を押し入れに隠した。
「あの子は今遊びにいってるわ。あなたが心配するようなことはない。」
そういって追い返してしまった。
お母さんは顔色がわるく綺麗だった髪の毛もパーマでギシギシになって派手な服ばかり着るようになった。
私は必死に探した、昔のお母さんを。
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