第 1 話

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   まぁ、餌がない時は見向きもしないけど、それはご愛嬌だ。  人間以上に動物はシビアなのだ。……勝手な推測という名の予想だけど。  餌以上に魅力がない、なんてことは思いたくもない。  あぁ、見上げた空はとても青くて、澄み切っていて綺麗だ。  そして目の前にいる男も、それはそれは綺麗な顔をしている。  しかも、身なりを見ればよく分かるが、所謂上玉。(男に使うのかは謎)  そして、あたしの答えはもう決まっている。 「ふざけんじゃねぇよ、おとといきやがれこの野郎」  すらりとした長身の男は驚いたように目を見開いた。  そう、乙女ならトキメキソウナ物件もあたしにはどうでもいい。  いくらどんなに顔が良かろうとも、お金を持っていようとも。  変態は嫌いなのだ。 *
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