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本命
ふたりは皆が寝静まった後に待ち合わせをした。
沖「それでこんな遅い時間に呼び出してどうしたの?」
雪「あの昼間はすみませんでした」
沖「もういいよ、忘れちゃったもんは」
雪「いいえ、本当はあるんです!」
千鶴ちゃんはそう言うとみんなが持っていた箱よりも大きな箱を僕に渡してくれた。
沖「千鶴ちゃん・・・」
雪「あのちょっと蓋を開けてみてください」
僕は蓋を開けてみた。
チョコレートには・・・
『沖田さん
ずっとずっと大好きです』
沖「千鶴ちゃん、これって」
雪「私沖田さんの事が好きなんです。
いつも笑顔の裏に隠れている闇を私にも分けてください。
私を沖田さんと一緒にいさせてください」
沖「クスっ」
僕はゆで蛸のように赤くなって想いを一生懸命に伝うようとしてくれてる彼女を可笑しく思ってしまった。
雪「?沖田さん何笑ってるんですか?」
沖「君があまりにも可愛くてさ」
雪「・・・」
さらに赤くなる千鶴ちゃんを僕は愛しく思った。
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