59人が本棚に入れています
本棚に追加
「………ん…」
カーテンの隙間から射し込む光。
なんだ、もう朝か…。
ベッドの隣のサイドテーブルに置いてある眼鏡を手にとる。
ゆっくり体を起こして、眼鏡の隣に置いてあった腕時計をとり、時刻を確認する。
ほほう、ずいぶん外が明るくみえた訳だ。
11時を過ぎていた。
寝間着として使っている浴衣のままで、自室を出る。
喉、乾いたな…
そろそろお昼だし
途中、洗面所で顔を洗いキッチンへ向かう。
キッチンの扉を開けようとした瞬間、扉の向こうから声がした。
「……り……ったな……」
「…った…………さん…」
それは聞き覚えのある男性の声と、見知らぬ幼い声だった。お客さんかな?
全く喜梨さんったら、お客さんはキッチンじゃなくて客間に通せよ。
飲み物が取りに行きづらいじゃないか。
「……い……ってきます…」
「…ぁ、…に………」
着替えて来よう。
寝間着のままじゃお客さんに失礼だし。
最初のコメントを投稿しよう!