001

3/3
前へ
/61ページ
次へ
扉の音 部屋に戻ろうと、歩き出した俺の後ろから扉の開く音がした。 思わず振り返った。 目が…、合った。 俺はその子を見た、 その子は俺を見ていた。 それは『運命の出会い』と名付けるには、あまりにも普通過ぎる出会いだったのかもしれない。 そう、キッチンから現れたのはお客さんの方だった。 初めて見た子だった。 喜梨さんの客人にしては珍しいと思った。 …綺麗だと思った。 その子は少女のように見えた。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加