2008年 冬~春 ~出会い、そして事実~

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部活が無い日々というのは、最初は楽しくて色々計画をたてて遊んだりしているのだが、すぐ遊びに飽きてしまって家で寝るかテレビを見るかという2つの選択肢しか無い状態になる。 そうすると時が過ぎるのは早いもので、いつの間にか別れの季節になっていた。 「ふぁ~。校長の話ながかったなぁ。要はこの先も頑張れって事だろ。」 あくびと背伸びをしながら彰が言う。手には卒業証書が握られている。 俺と彰は結局お互いの家から一番近い滝坂第二という高校に行くことになった。「まあな。けどその一言を言っちゃうと校長の威厳とかそんなもんが全部台無しになるからな。」 俺は相変わらず彰の言う[燃え上がる目標]と言うのが見つからず自分の身を持て余していた。 「そうだ!今日の夜伶は時間ある?」 「まあ、あるけど何だよ?」すると、彰は唇をぺろっとなめた。 これは彰の癖で、これをやったときは大体よからぬ事を考えている。 「滝坂第二に下見に行かないか?」 「行って何すんだよ?夜だし誰もいないだろ?」 「まあまあ、んじゃあ、また夜迎えに行くからな。」 そう言って彰は人混みの中に消えていった。
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